B級グルメ B-1グランプリにまつわる話

みなさん、「B-1グランプリ」って知ってますか?
そう、あの「B-1グランプリ」です
ご当地グルメを全国にアピールするイベントとしてすっかり有名になりました。でも今回は、そのB-1グランプリの「はじまり」について、少しお話ししたいのです。

実はこのB-1グランプリ、青森県八戸市周辺の郷土料理「せんべい汁」の知名度を全国に広めるため、そして地域全体の活性化を目指して始まったものなんです。つまり、B-1グランプリの原点は「せんべい汁」だった―と言っても、決して大げさではありません。

けれど、ここで少し悲しい現実も。このこと、意外と知られていないんです。

理由はいくつかありますが、ひとつは、B-1グランプリの本来の目的が「地域おこし」にあること。あくまで主役は地域であって、料理そのものの派手な「勝ち負け」ではないのです。そしてもうひとつは、やはりせんべい汁が初回から“グランプリ”を逃してしまったことが大きいでしょう。

開催日程グランプリ団体名(県)
2006年富士宮焼きそば富士宮やきそば学会(静岡県富士宮市)
22007年富士宮焼きそば富士宮やきそば学会(静岡県富士宮市)
32008年厚木シロコロ・ホルモン※厚木シロコロ・ホルモン探検隊
42009年横手やきそば横手やきそばサンライ'S(秋田県横手市)
52010年甲府鳥もつ煮甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊(山梨県甲府市)
62011年ひるぜん焼きそばひるぜん焼そば好いとん会(岡山県真庭市)
72015年八戸せんべい汁八戸せんべい汁研究所(青森県八戸市)
※ 現在B-1グランプリ団体から退会済み

これはB-1グランプリの歴代のゴールドグランプリのグルメをまとめたものです。見ていただくとわかる通り、せんべい汁はなかなかゴールドグランプリを獲れなかった。むしろ、「B級グルメ=焼きそば」というイメージが定着してしまったほどです。

でも、それでもいいんです。
せんべい汁がB-1グランプリのきっかけとなり、各地の郷土料理が注目されるようになったこと。それこそが、いちばん大切なことなのだから。

B-1グランプリは、単なるグルメイベントではありません。本当の目的は「まちおこし」。
料理そのものだけでなく、それを支える地元の人たちの熱意や文化、思いを届ける場なのです。

たとえば八戸では、せんべい汁を通じて多くの人がつながりました。
地元の商店街、学生、ボランティア、行政――
バラバラだった立場の人々が「せんべい汁で八戸を盛り上げたい」という思いでひとつになったのです。

そんな姿こそ、B-1グランプリが本当に伝えたかったことではないでしょうか。

だからもし、せんべい汁を見かけたら。
「ああ、B-1グランプリのきっかけになった料理だな」って思い出してもらえたら嬉しいです。
そして、まだ食べたことがない方は、ぜひ一度試してみてください。
その一杯に、八戸のまちの物語がぎゅっと詰まっていますから。

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